みなさん、こんにちは。 最近、「ジャパンディスタイル」という言葉を聞いたことはありませんか? 実は、これは海外で人気が集まっている日本と北欧のインテリアを融合した住宅のスタイルです。今回は、そんなジャパンディスタイルを、床のデザインを中心にご紹介します
和の心と北欧デザインが出会うことで生まれた、シンプルでありながら温かみのある空間。その魅力は、床から始まると言っても過言ではありません。 畳の香りや木の温もり、和紙の柔らかな光。 これらの要素を上手に取り入れることで、現代的でありながら日本の伝統を感じられる素敵な空間が作れるんです。
ジャパンディスタイルの基本は、ナチュラルな色使いと自然素材。床材選びも例外ではありません。でも、真面目に考える必要はありませんよ。これから、畳や無垢材、和紙など、身近な素材を使った床のアイデアをご紹介します。きっと、あなたの家にぴったりの「和モダン」な床が見つかるはずです。
さあ、一緒にジャパンディスタイルの世界に足を踏み入れてみましょう。 和の心を大切にしながら、現代的な暮らしを楽しむヒントがきっと見つかるはずです。
≪目次≫
-和の心現代に活かす床選び
-素材にこだわる日本らしさ
-色で演出する和の雰囲気
-パターンで遊ぶ和モダンデザイン
-まとめ
■和の心現代に活かす床選び
ジャパンディスタイルの魅力は、和の心を大切にしながら現代的な暮らしを実現できる点にあります。床選びは、そんな和モダンな空間づくりの基礎となる重要なポイントです。ここでは、畳の新しい魅力、床で叶える和モダン、そして楽しめる和室と洋室をつなぐアイデアをご紹介します。
-畳の新しい魅力
畳と言えば、日本の伝統的な床材の代表格ですね。でも、最近の畳は昔のイメージとは少し違います。例えば、カラー畳を使えば、和室でありながら現代的な雰囲気を演出できます。 グレーや薄いベージュなど、落ち着いた色の畳を選べば、北欧テイストとも相性抜群です。
また、畳の形や大きさにもこだわってみましょう。 琉球畳のような縁なしの畳を使えば、すっきりとしたモダンな印象に。
-フローリングで叶える和モダン
フローリングは、ジャパンディスタイルの床材として人気があります。 特に、無垢材のフローリングは木の温もりを感じられ、和の雰囲気を醸し出すのに最適です。 例えば、栗やバーチなどの明るい色味の木材を選べば、部屋全体が明るく開放的な印象になります。
色選びのポイントは、ナチュラルで落ち着いた色合いを基本とすること。 濃い茶色や黒っぽい色は使いすぎず、アクセントとして取り入れるのがコツです。 また、木目が控えめな素材を選ぶと、すっきりとした和モダンな雰囲気が出やすくなります。
-和室と洋室をつなぐ
ジャパンディスタイルの魅力を最大限に引き出すには、和室と洋室の境界を上手くデザインすることが大切です。例えば、和室と洋室の間に同じ味わいの床を敷いて、自然な繋がりを作ります。
また、建具選びも重要です。障子やふすまを現代的にアレンジしたものを使えば、和の要素を取り入れながらも洋室との調和を図れます。
例えば、木枠のガラス戸を使う、光を通しながら空間を仕切ることができます。
床材の組み合わせ方も工夫してみましょう。 畳と床の境目に、段差の少ない木の框を入れることで、和と洋の要素をスムーズにつなぐことができます。こうすることで、全体的に統一感のある落ち着いた空間が生まれます。
ジャパンディスタイルの床選びは、和の心を大切にしながら現代的な暮らしを楽しむ絶好の機会です。 自然素材を活かし、シンプルでありながら温かみのある空間づくりを心がけてください。 きっと、あなたらしい和モダンな空間が生まれるはずです。
■素材にこだわる日本らしさ
ジャパンディスタイルの魅力は、素材選びにもしっかりと表れています。日本の伝統的な素材を現代的にアレンジすることで、和の心を大切にしながら、モダンな空間を前進させることができます。ここでは、無垢材、竹を使った床材について詳しくご紹介します。
-無垢材の魅力
無垢材とは、木をそのまま使った床材のことです。 天然の木をそのまま使っているので、木の温もりや自然な風合いをゆっくりに楽しむことができます。
無垢材の魅力は、なんといってもその通気性と香り。素足で歩くと、木のやさしい感触が心地よくて、リラックスできるんです。また、木の香りには心を落ち着かせる効果があるので、毎日の生活に癒しをもたらしてくれます。
無垢材のもう一つの特徴は、調湿作用があること。 お部屋の水分が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出してくれるので、1年中快適に過ごせるんです。
使い始めは少し緊張するかも知れませんが、傷が付いても補修がしやすいのが無垢材のいいところです。
-竹フローリング
竹を使ったフローリングは、環境に優しく、丈夫で長持ちする床材として注目を集めています。
竹は成長が早く、わずか5年ほどで使えるサイズになります。普通の木だと20年から50年もかかります。そのため、環境への負担が少ない素材として人気があります。
竹フローリングの特徴は、なんといってもその硬いさと耐久性。 実は、メープルやオークのような硬い木と同じくらいの強度があるのです
見た目も魅力的で、竹独特のすっきりとした直線的な模様が、モダンな雰囲気を演出してくれます。 和室はもちろん、リビングや廊下など、家のどの場所にも合いやすいのが特徴です
これらの素材を上手に活用することで、日本らしさを感じながらも現代的で快適な空間を期待できます。自分の好みや生活スタイルに合わせて、ぴったりの素材を選んでみてくださいね。
■色で演出する和の雰囲気
和モダンな空間づくりで大切なのは、色使いです。適切な色選びで、和の雰囲気を演出しながら現代的なセンスを取り入れることができます。ここでは、落ち着いた色合いの選び方について、コントラストを楽しむコツ、そして季節を感じる床の色使いをご紹介します。
-落ち着いた色合いの選び方
和モダンスタイルの基本は、落ち着いた色合いを使うことです。 自然素材の色をベースにすると、心地よい空間が生まれます。例えば、畳や土壁、漆喰、竹、石などの色を参考にしてみましょう。 具体的には、茶色、ベージュ、白、黒、グレー、緑系の色がおすすめです。
-コントラストを楽しむ術
和モダンスタイルでも、適度なコントラストを楽しむことで空間に思いが生まれます。ベースとなる落ち着いた色に、アクセントとして和の伝統色を取り入れてみましょう。
例
グレーの壁に朱色のクッションを考えたり、白い床に藍色の座布団を配置したりするのがおすすめです。こうすることで、モダンな雰囲気を保ちながら、日本らしく演出できます。
-季節を感じる床の色使い
日本の四季を楽しむのも和モダンスタイルの魅力です。床の色使いで季節感を表現してみましょう。
春には桜色を取り入れた淡いピンクのラグ、夏には涼しげな水色のクッション、秋には紅葉をイメージした深い赤のアクセントマット、冬には雪をイメージした白い敷物を使うなど、小物で季節の色を取り入れて良いでしょう。
また、2024年のトレンドとして、インディゴブルーなどの温かみのある色も注目されていますこれらの色を床のアクセントとして使うことで、和モダンな空間にふさわしい色が生まれます。
色使いは、和モダンスタイルの要となる重要な要素です。落ち着いた色をベースに、コントラストと季節感を意識しながら、自分らしい空間づくりを楽しんでみてください。
■パターンで遊ぶ和モダンデザイン
和モダンなインテリアを楽しむなら、伝統的な日本のパターンを現代風にアレンジするのがおすすめです。 ここでは、網代(あじろ)模様、市松模様、そして縁側をイメージした床のレイアウトについてご紹介します。 これらのパターンを取り入れることで、和の雰囲気を残しつつ、モダンな空間を演出できます。
-網代(あじろ)模様
網代模様は、竹や木を組んで作った網状の組み方に由来する伝統文様です。この模様には魔除けの意味合いがあり、邪気を通さないようにされています。
網代模様を床に取り入れる際のポイントは、以下の通りです:
シンプルな網目デザインを選んで、モダンな雰囲気を演出できます。
色の組み合わせを工夫すると、より現代的な印象になります。例えば、グレーと白の組み合わせがおしゃれです。
例えば、玄関や廊下の一部に網代模様を取り入れるだけでも、和モダンな雰囲気が生まれます。
-市松模様の現代的なアレンジ
市松模様は、碁盤の目のような格子模様で、日本の伝統的なデザインの一つですこの模様は、シンプルでありながら伝統とモダンが共存するような特徴があります。
市松模様を現代的にアレンジする方法をいくつかご紹介します:
色使いを工夫する:従来の白と黒だけでなく、グレーや淡い色をチョイスすると、柔らかな印象になります。
サイズを変える:大きめの市松模様にすると、モダンな印象が強くなります。
素材を変える:木材や石材など、異なる素材を組み合わせて市松模様を作ると、独特の質感が生まれます。
市松模様は「未来永劫」を意味する吉祥文様とされているので、新居や改装時に取り入れるのも良いでしょう。
-縁側をイメージした床のレイアウト
最後に、縁側をイメージした床のレイアウトについてお話します。縁側は、日本家屋の中でも特に和と洋の境界線にある空間です。この要素を取り入れることで、和モダンな雰囲気を演出できます。
縁側風床レイアウトを作るポイントは以下の通りです:
一部に木製のデッキ風の床を設置する。
その周りに畳や和紙風の素材を組み合わせる。
障子や襖をモダンにアレンジした建具を使用する。
このようなレイアウトにすることで、屋内にいながら屋外とのつながりを感じられる空間が生まれます。 リビングの一角や寝室の窓際に取り入れて、くつろぎの空間になりますよ。
これらのパターンやレイアウトを上手に取り入れることで、和の要素を残し、現代的な空間を作ることができます。自分の好みや生活スタイルに合わせて、楽しみながらデザインしてみてくださいね。
■まとめ
ジャパンディスタイルの床づくりは、和の心と現代的なセンスを融合させる素晴らしい方法です。 畳、無垢材、和紙、竹など、 日本の伝統的な素材を活かしながら、モダンなデザインと組み合わせることで、心地よい空間が生まれます。
落ち着いた色合いをベースに、季節感を取り入れたり、コントラストを楽しんだりすることで、より豊かな表現が可能になります。網代模様や市松模様など、伝統的なパターンを現代的にアレンジする素敵なアイデアです。
床は私たちの生活の基盤となる要素。その選び方や組み合わせによって、お部屋の雰囲気が大きく変わります。ジャパンディスタイルの床づくりを通して、日本の美意識と現代の快適さを融合させ、自分らしい空間を作ってみてはいかがでしょうか。
きっと、毎日の暮らしに新しい喜びと癒しをもたらしてくれるはずです。和モダンな空間で、心豊かな日々を過ごしていただければ幸いです。
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